2018年2月22日木曜日

霧の白

  
醍醐 
したたる 
若芽よりの水滴
岩苔も潤って
雲間の蒼
ほのかに赤みさしてくる
ついに掴まれた
時間
あゝ、忘れていた湖
ガラス表面に
馴染んだ指の数々
遠い塔
いつまでも
憧れは遙かなれかし
マシュマロの
袋の底
残りのひとつ
春先の肌の
冷えで守られていたのかしら
柔らかさ
守って!
芽よ!
芽よ!
街をひとりで進む
醍醐
ブルーが集まってくる数か月
拒否しないよ
霧の白



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