駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2018年3月1日木曜日
組織論や集団論の改変に
霊能者を解体した後でも
その霊は
ついに
出てこなかったし
復讐されたわけでもなかったので
ぼくらは
極寒地域の村を後にした
食用にと屋内で飼っていたアヒルも
ぼくらの後に付き従った
寒い中
けなげにヒョコヒョコ付いてくるので
食用と考えるのをやめて
ビルと名づけ
仲間に加えることにした
ビルのおかげで
ぼくらは
組織論や集団論の改変に
否応なしに
取り組まねばならないはめになったわけだ
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