駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2018年3月17日土曜日
深い山に分け入っていく途中の細い径で
春の暖かさがしばらく続いたところで
また急に冷えてくる時
慕わしかった古いなにものかが
もう一度かたちを取ろうとしてくるかのようだが…
じぶんの他にはだれもいない
深い山に分け入っていく途中の細い径で
特別に色の深い菫の花に出会うような瞬間を
そういえば
この頃持たなかったかもしれない…
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