時間が現われて
「時間です
と自己紹介したから
けっこう
シンプルなやつなんだな
と驚く
いろいろしゃべったが
不満とも
グチともつかぬ
こんなことを
時間は
しゃべった
「時間が経つ
「時間が過ぎていく
「あれこれ言われますが
「過ぎていくのは
「あなたがたのほう
「わたくしは
「ほれ
「この通り
「経ちも
「去りも
「過ぎ去りもしません
立場が違うと
こんなふうに
違って見えるものかな
と思い
ちょっと伝統的に
美しく咲いた
大きな蓮の花をプレゼントした
「またこれかぁ
と時間は
ホザキやがって
「エディブル・フラワーをふんだんに載せた
「色とりどりのシフォンケーキボールを
「ヴィーガン志向をしっかり押さえた
「スピルリナとかの藻類のスープに
「浮かべたりしたのとか
「ほしいよね
「こっちも長いこと
「時間をやってて
「たいていのものは見飽きているからさ
などと
ごたごた言いやがる(失礼、お言葉ランボーでゴメン)
ぜんぜん
シンプルなやつじゃ
ないな
ま
当然といえば
当然だけど
と
それはそれ
納得
しないではなかったけれど
蓮の花が
こちらを向いて
「ぼく
「ショック…
ちょっと不思議な詩がならんでいました。
返信削除でも、この『蓮の花がこちらを向いて』は結構面白いと思いました。