2018年4月30日月曜日

たいていのことは寺山修司さんなんかが

  

たいていのことは
寺山修司さんなんかが
とうの昔に
ズバッと言ってくれている

「すべてのインテリは東芝扇風機のプロペラのようだ。
「まわっているけど、前進はしない。

そうだろう?
この通りだろう?

「列車時刻表には、私の乗る予定のない列車名が並んでいる。

乗るにしたって
同時間にたった一本にしか乗れない
この
どうしようもない恐ろしさと
虚無感
選択だとかトレードオフだとか
そんな賢そうな経済用語を持ち出して来て誤魔化そうとしても
どうにもならない根源的な悲劇性が
列車を選ぶ
列車に乗る
そんな行為のひとつにもある

こんなことも
言ってたな

「オーダーメイドの洋服が商品として通用する時代だもの。
「オーダーメイドの思想が通用していけない訳はない。

ここのところは
寺山さん
間違ったんじゃないかと思う
レディーメイド
って
言いたかったんじゃないの?
あるいは
プレタポルテ
って

もっとも
もし
ほんとにオーダーメイドと言いたかったのならば
ふいに
深いところに引きずり込まれる

ぴったりとその人だけに合った思想
しかも
思想屋さんに注文を出した上で拵えてもらった思想
そういうことになるわけで
グッと
オリジナルになる

たぶん
レディーメイド
って
言いたかったんだろうけど

デュシャンあたりからの
流れで




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