思冬期

 

一時期親しかったようでも

わたしのつぶさに見てほしかったところを見てくれなかった

友であったかのような人たちは

もう処分してしまったし

これからも今しばらくそれはくり返されていくのだろう

殲滅収容所のようだと

わたしたちの居たところ居るところ居るであろうところを呼んだ

たぶん

天使たちの降臨の姿の安酒の飲んだくれどもに幸あれ！

かれらのことさえ

もう処分してしまったし

かといって

おもてむき孤独でなどまったくないわたしの孤絶に

やはり幸あれ！

これからふたたび暗くつらい時代がふつうの人々に襲い掛かるが

かれらのことさえ

もう処分してしまったし

とつぶやく声が

わたしたちのどこかから洩れてくるのも

わたしのつぶさに見てほしかったところを見てくれなかった

罰