ゆめは嵐のようにつぎつぎおとずれ…

ゆめは嵐のようにつぎつぎおとずれ

次のゆめへとつづいていくなか

役がらも人がらも主とする思いも

どんどん変わりつづけたので

だれだったのかしら　わたしは

だれになったのかしら　わたしは

と　ふりかえってみることにも

もう　あまり惹かれない

変らないものが尊いのかどうか

変っていってしまうものも

おなじように尊いようではないか

さもなければ　この切なさは

なんだというのだろう　過ぎ去って

消えてゆくもの　消えてしまったものを

受けとめているときの　これは

と　印象をつかのま纏めている間も

ゆめは嵐のようにつぎつぎおとずれ

次のゆめへとつづいていくなか

役がらも人がらも主とする思いも

どんどん変わりつづけていく