大声で生きるなんて耐えられない
大さわぎはいつも恥ずかしかった
エミリー・ディッキンスン
聞かれず
読まれず
なにか言ってみるのはおもしろく
ことば区の
ことば街の
ことば通りを
聴き咎められないように
ひそひそと行く
影のまゝ
あるところから別のところへ
影のまゝ
べつの次元へ
……次元？
おや、大げさな…
でも……
ひかえめに
ひかえめに
もっとすごいことを言ってしまおう
しずかに
おだやかに
蚊のなくような声で
とんでもないことを言ってしまおう
だれにも
聞こえないように
だれにも
読まれないように
でも……
ちゃぁんと
白昼堂々
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