駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2018年12月13日木曜日
数本の竹
大きなビルのエントランスわきにある
すっかりデザインされた
御影石の小石の庭に植え込まれた数本の竹
管理され尽したさびしさよ
都会のなかの
わずかな
自然の思い出のために
あるいはまた
ごく薄味の
日本風
という味つけのために
幹のちょっとの汚れさえ
毎朝拭き取られ
小さな枯葉もすぐに取り除かれ
管理され尽した清潔さよ
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