2019年6月4日火曜日

チャールズ2世もなかなか



人間関係もバブルと同じ。
映画『ウォール・ストリート』


夢のなかでひさしぶりにジョン・ウィルモットに会い
いつものように毒づかれた
あのリバティーンこと
第二代ロチェスター伯爵
わたしに言わせれば
人類史上のこの数百年で
ごくごく希な
非愚民系の詩人
全身が批評と皮肉のかたまりのような男

「俺はすべての王政を憎む。横暴なフランスからまぬけなイギリスまでな」
「王の顔がついた下品な硬貨は使用人しか使わん」
「自腹を切らねば人生は学べない」
「酒場と淫売宿は男のたしなみさ」

国王チャールズ2世もやってきて
皮肉さを冷静さの下に覆い隠しながら
応対していたな
「反抗は誰にでもできるし、愉快なものさ。だが、人間、いつかは何かを肯定せねばな」

チャールズ2世も
なかなか
言うじゃないか




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