暮れかかる夕べの空に雲さえて山の端ばかりふれる白雪
二条為氏のいい歌で
実景として遭遇していたら
特別の瞬間を
自分ひとり与えられたかのように感じて
きっと
いよいよ
静まっていく
こころ
眺め続けてしまうだろう
もちろん
この歌を読んで
こころに生じるものも
実景
むしろ
それこそが
実景
さて
こういう景色に直面したとき
コミュニケーション
交流
交感
などと言ってみたいことが
ほんとうに起こる
人間でなど
ないのだ
しかるべき相手は
コミュニケーション
交流
交感
これらの発生するとき
他方の極に
人間など
あってはならない
コミュニケーション
交流
交感
これらは
みずからが絶対の一極であることの
認識の瞬間である
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