駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2020年1月16日木曜日
信じないで わたしを
わたしは箱
わたしでないものが入り込んでは
出て行ったり
溜まったり
入り込んできたものがわたしを装ったり
溜まった物がわたしと感じられたり
底に固着したものが真のわたしを主張したり
わたしは箱
空の箱
こう認識するときにわたしはようやく正しい
それ以外のなにかだと言い張るような時
信じないで
わたしを
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