駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2020年4月22日水曜日
まだ辞書でなかった頃の
その辞書が
まだ辞書でなかった頃の
家から
ちょっと離れた
小山のある
公園に亭々と立っていた松が
風に鳴っていた
音
ときどき耳底に鳴るのは
なんの音?
と
考え続けてきて
ようやく
辞書のたどり着いた
まだ辞書でなかった頃の
記憶
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