2020年4月21日火曜日

三枝君も木下君も




タンパク質やペプチド中のペプチド結合を加水分解する酵素を
総称して
プロテアーゼと呼ぶ

ウイルスは
増殖過程で
じぶんたちを組み立てるのに必要な蛋白質を
感染した細胞に作らせる

蛋白質は
まず大きな分子として組み立てられる
その大きさのままではウイルスを組み立てられないので
材料としてふさわしい程度の大きさに
切断する必要がある

プロテアーゼがその仕事をする

人体内では
なにより
歯周病菌が
このプロテアーゼを新型コロナウイルスにたっぷりと提供する


コロナ時代にもちっぽけな恐れにめげずに
歯医者にちゃんと行こう

となる

なるだろうな、
ちょっと、ちゃんと考えれば

歯科の宣伝をしているわけではありません。
人生の岐路で
どっちを選ぶかの
一大決断
前の前の前の……あたりの例を出してみているのです。

人生の岐路での一大決断なんて
なんどかあったが
簡単に言葉にはできねぇよ
プライバシー
に関わる
って
もんだから

書きつける言語配列には
プライバシーは
断じて
落しこまないもんだ
自然主義作家じゃ
ねぇんだからな

なぁ、おい?

(どうして最後のほうは
(「ねぇんだからな」とか「なぁ、おい?」とか
(鯔背を気取る兄ちゃんみたいになったのであろうか?
(わたくしにはよくわからぬが
(人ひとりの持つ言語領域は無数の層から出来ているため
(時代時代にあわせた公式的言表モード以外の層を
(ふいに選択したくなる衝動に刺激されると
(そのようなことも起こるのであろう
(そうした衝動がどこからどのように発生するか
(ということのほうが
(記されていく「作品」よりも
(わたくしにははるかに興味深い
(言語心理学者の三枝芳美君や
(言語精神分析家の木下巽君の領域かもしれぬが
(つまらなくってなぁ
(両君の論文
(読む気にならないんだよ
(家に集まってウィスキーなど飲みながら喋るときには
(面白いのになぁ
(三枝君も
(木下君も




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