駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2020年5月28日木曜日
わずかにわたしにさえあった
夜と呼べる暗さがほんとうに来ると
夜とは
なんと澄んだものかと
いつも
驚かされる
わずかにわたしにさえあった
こころの吝嗇や
思いの吝嗇が
もう
希少なまじわりを損なわないように
この澄んだなかで
蒸発しさることを求め
願う
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