駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2020年6月15日月曜日
朝から靄がかかって……
朝から靄がかかって……
と
自分のなかの自分に言い伝えたものの
これは霧雨と言ったほうがよいのか
それとも霧と言ってしまったほうがよいのか
まだ
外に出ないうちだったので
すこし迷ったが
その迷いのまま
夕暮れまで外には出ることなしに過ぎて
もう暗がりのなか
靄とも霧雨とも霧ともつかぬなかを
ちょっと歩きに出る……
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