気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
よいものを作ろうとすると古くなっていってしまう
よいものの基準は古いものにしかなく
どうしても昔のものや既成のもののマネになっていく
よいものはどんな時でももう死んでしまっているもので
死んでしまっているというのに世間で褒められているものだから
褒められたい気持ちのつよい作り手は死んだものへ引かれる
ジョイスもプルーストもフォークナーも逝ってしまった後で
あえて池波正太郎であろうとするような
凄まじい退行主義というのも
ニヒリズムのあり方として
わからないでもないとはいうものの
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