2020年9月6日日曜日

かれらはレギオンである

 

 

「なんという名前か」とイエスに尋ねられると、

「レギオンと言います。大ぜいなのですから」と答えた。

マルコによる福音書 第5

 



そう、人間のなかには自然の精霊がいつも流れ込み

かれらはレギオンと戦おうとしているので

なんとかして古いアスファルトのような誤った厚い表皮を壊そうと

そこかしこで石と鉄とプラスチックの文明を破壊しようと

おのずとひとりひとりの個体たちが突き動かされはじめている

もう破壊のさざ波は大波小波となりやがて津波となり

これまでの生きかたこそ死だと感じる個体たちがゲリラとなって

これから都市を破壊し交通網を破壊し連絡網を破壊し

この数百年で捏造されたニンゲンセイの根幹を破壊していく

真のヒューマニズムはすでにニンゲンを救うことではない

ニンゲンを殲滅することこそヒューマニズムであり愛である

躊躇せずにすべてを破壊し殺し尽くしていこう、ニンゲンだけを

かれらはレギオンである

容赦してはならない

理屈を捏ねたり寛容を求めたり文化を擁護したりしても

騙されてはならない

 




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