気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
夜になって外に出ると
すこし寒い
袖を肱までまくり上げたままで
平気でいられるのだから
寒いのでない
と思い直す
涼しい
ずいぶん涼しい
夏の高原の朝
朝食の前に
すこし原野を歩いてみる時なら
そう思うだろう
でも
深まっていく秋の夜だと
というのは
似つかわしくない
シャツ一枚ではちょっと
寒いような
寒くないような
やはり寒いわけではなくて
肌がきもちよく引き締まる感じなので
と
心のなかで
発語しておく
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