気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
けさ目覚めるとき
遠いところから、また、戻ってきた……
という気持ちがあった
遠いところの記憶も携えてきていたが
目覚めが進むにつれて
空気に希少な気体が拡散していくように
記憶の中からどんどん離れていってしまった
遠いところから、また……
という感覚だけははっきりと残り
そうなんだ、やっぱり
ほんとうに
特別に
出向いてきているだけなんだ
という思いが
なんら
疑うべきこともなく
残った
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