気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
晴れたあかるい朝の
青い空に真向かうのもいいけれど
上から壮大に
ぴったりと蓋をされたような曇天も
朝にはいい
まるで世界がまるごとパックされたようで
地上のものすべてとの一体感が
つかのま
幻想されてくる
あゝ 現世は
ひっきりなしの
趣向の繰り出されてくる舞台
たゞ朝を迎えるだけで
飽きない
たゞ朝の曇天を見はるかすだけで
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