気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
高いところで
辛夷の花は
咲いていることが多い
めずらしく
背の
届くところまで
下りてきている枝があったので
折らぬように
もぎ取らぬように
そっと引き寄せ
花を嗅いでみたら
高雅な
と言ってよい
芳香だった
長いあいだ
毎年毎年
辛夷の花は見てきたのに
はじめてのこと
かおりを
嗅いでみたのは
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