富安風生の句に
本読めば本の中より蟲の声
というのがあり
ははぁん
と思う
こういう句に引き摺られて
俳句の凄まじさ
などと
思いを転がしはじめて悦に入ることは
よく文科のセンセや大学院生などがやってみせたがる愚行だが
(
この愚行のいちばんよくないところは
肝心の俳句の
軽みあるふて腐れ精神や
名人の合気道のような逸脱の所作を
あまりに華やかに外れてしまうところ
せっかくいい俳句を読んだのに
なぁにを学んだんだか
という
泥んこまみれの文芸読解ごっこ喜劇が出現してしまう
そういう
ドタバタ喜劇の一種も
芸風に
数えておこうと
すべきなのだろうか
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