2021年7月23日金曜日

無人称とでもいうべきもの


なにか思ったり

外界に反応したり

動いたりしている自分を意識しているのを

一人称の夢と呼んでみるならば

それを外から見て映像として捉えているのを

三人称の夢と呼べるかもしれない

 

このふたつのモードは容易に重なる場合もあって

一人称でありながら同時に三人称でもある夢となる

 

今回見た夢は

しかし

新しい経験だった

 

外から自分を見ているシークェンスにおいて

自分が見えないのだ

見えないというより自分が“そこにいない”のが見える

思ったり反応したり動いたりしているのだが

外から見ると自分のいるはずのそこが透明になっている

 

さらに進んで

自分がいるはずのそこになにもないだけでなく

思ったり反応したり動いたりしてさえいない自分がそこにおり

そこには間違いなく自分がいるはずなのに“いない”のが見えている

 

夢を見ながら

とうとうここまで来たか

と確認していた

 

無人称とでもいうべきものを手に入れたのかもしれないが

このあたりの呼び方や捉え方は

すこし正確に考えておきたいので速断はしたくない




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