気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
もらった珈琲の小さな木は
ほんとうなら鉢に植替えてやるべきだろうに
小さな簡易鉢のまま
もう数ヶ月
机上においてある
水もごく稀にしかやらない
いつも目の前にあると
逆に水をやるのを忘れてしまうのだ
いつも身近にいる人に
やさしさを注ぐのを忘れてしまうように
それでも
珈琲の葉は大きくなってきている
いま思ったのだが
これからは
珈琲木とでも
呼んでやったほうがいいかもしれない
さらには
わたしの珈琲木とでも
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