背の高いヤシの木が
ちょっと
揺れているかな?
図書館といっても
あちこち
窓は開いている
風通しがいい
コロニアルふうの大きな扇風機が
天井で
ゆっくりとまわっている
予定外だったけれど
しばらく
ハプスブルク家の歴史の本を
読んで過ごしちゃった
七選帝侯に選ばれなかった時
20歳のルドルフ4世が怒って
余こそ選帝侯の上の位のオーストリア大公だ
と宣言し
歴代5皇帝の特許状を
カール4世に差し出した
これを鑑定したのが
ペトラルカ
ルドルフ4世は
傍証となる2通の手紙も添えた
これがなんと
古代ローマのカエサルと
ネロの手紙
ルドルフ4世
平気で
こんなトンデモをやらかすとは
と
義父のカール4世は
けっこう気圧されてしまう
100年後
大特許状は
正式に帝国法に採用された
帝国内で
ハプスブルク家は特権を持つと
これで決定
ルドルフ4世は
わずか26歳で他界するが
このトンデモにより
彼の功績はけっこう偉大だ
ついでに
ウィーン大学も作り
聖シュテファン大聖堂も作った
図書館前の庭では
さっきより
もっと風がある
背の高いヤシの木が
やっぱり
揺れている
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