2022年3月20日日曜日

ルドルフ4世

 

 

背の高いヤシの木が

ちょっと

揺れているかな?

 

図書館といっても

あちこち

窓は開いている

 

風通しがいい

 

コロニアルふうの大きな扇風機が

天井で

ゆっくりとまわっている

 

予定外だったけれど

しばらく

ハプスブルク家の歴史の本を

読んで過ごしちゃった

 

七選帝侯に選ばれなかった時

20歳のルドルフ4世が怒って

余こそ選帝侯の上の位のオーストリア大公だ

と宣言し

歴代5皇帝の特許状を

カール4世に差し出した

 

これを鑑定したのが

ペトラルカ

 

ルドルフ4世は

傍証となる2通の手紙も添えた

これがなんと

古代ローマのカエサルと

ネロの手紙

 

ルドルフ4世

平気で

こんなトンデモをやらかすとは

義父のカール4世は

けっこう気圧されてしまう

 

100年後

大特許状は

正式に帝国法に採用された

帝国内で

ハプスブルク家は特権を持つと

これで決定

 

ルドルフ4世は

わずか26歳で他界するが

このトンデモにより

彼の功績はけっこう偉大だ

 

ついでに

ウィーン大学も作り

聖シュテファン大聖堂も作った

 

図書館前の庭では

さっきより

もっと風がある

 

背の高いヤシの木が

やっぱり

揺れている





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