二十一代集のぜんぶは持っていないが
あちこちで買い集めたので
十八集ほどは持っている
三代集はもちろん
八代集ぐらいは読み込んでから
はじめて
詩歌や文芸のことは
ほんのちょっと
おずおずと
おっかなびっくり
語りうるかも?
というのは
日本語使用者としての
常識
桜も開花しはじめる頃になると
あれこれ
勅撰和歌集のはじめの春歌あたりを
また
開きたくなって
落ち着かなくなってしまう
開いてみると
すでに知っていることだというのに
あらたに驚き直す
それが
とてもおもしろい
実際の桜を見たりするのより
おもしろかったりする
きのうの夜も
開いてみて
あらためて驚き直したのだ
新古今和歌集の冒頭
春歌上の最初の三首は
なんと
藤原良経!
後鳥羽院!
式子内親王!
の揃い踏みとなっている
最初から最強メンバーを投入してくる
ゴージャスこの上ない
大サービス
最初の歌が天皇のものでなく
大天才にして
大演出家
最強ブレーンながら
就寝中に38歳で突然死した
藤原義経の歌になっているところも
なんとも憎い編集
あちらこちら
いちいち
ニタリ
ほろり
とさせられてしまう
微に入り細に入りの
こころ憎さ
新古今和歌集 巻第一
春歌 上
春立つ心をよみ侍りける 摂政太政大臣
み吉野は山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり
春のはじめの歌 太上天皇
ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山霞たなびく
百首歌奉りし時、春の歌 式子内親王
山深み春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水
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