気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
「あ」が
「い」を素通りして
「う」に会いに行こうと企てたが
なかなか成功しなかった
見かねて
「あう」が助け舟を出した
わたくしの上で
いつでも
永遠に
会っていられるよ
と
「い」の
さびしさは
計り知れな「い」
囲いをまわりにめぐらして
井となり
もう
誰にも会おうとしない
人が覗き込んでも
挨拶さえ
伝えてこない
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