気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
JRの
とある駅の
ホームでの
こと
自動販売機が
いくつか
集められておかれていて
ある機械と
ある機械のあいだに
ちょっと
くぼみのような
引っ込みができている
そこに
ぴったりと
まだ若い
銀縁めがねの男の人がはまりこみ
座り込んで
片脚をまげて
靴を履いている足先を
顔に近づけ
黒いスニーカーの裏を
舐めていた
見まちがいか
と思い
もう一度
見なおしたが
やはり
うまかったんだろうか
うまいかどうか
確かめていたんだろうか
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