化学繊維の服を着たり
化学繊維まじりの靴下や
化学素材やゴム張りの靴を履いたりしていると
自然にからだに電気が滞留する
その結果として
さまざまな不具合がからだに出てくる
病気や衰えではなくて
たんに電気の貯め込みが原因なことも
いっぱいあると言われる
いちばんいいのは
裸足で砂浜を歩いて
からだに溜まった電気をアースすることらしいが
ほかのすべてを捨てて
海浜に住むことを選んだサーファーのようにもいかない
そうなると
近くに原っぱを見つけて
靴も靴下も脱いで
裸足で歩いて
電気をアースするのが次善策となる
大きな樹に触れたり
抱きしめたりするのも
ある程度は効き目があるだろう
桜もだんだん終わりかける頃
皇居東御苑に行ってみたら
まんなかにある大きな草っ原で
そうだ!
裸足になってみよう!
という気になった
靴を脱ぎ
靴下を脱いで
クローバーや他の雑草の上を歩いてみると
思った以上に草は冷たい
湿っているわけでもないのに
独特の湿り気もあり
なにか油っぽい感じも草からは受ける
裸足で草にじかに接して歩いていると
こういう感じだったか
と子供の頃の裸足遊びの感覚を
蘇らせる
しばらく裸足で歩きまわり
広い草っ原のなかを
あっちに行ったり
こっちに行ったりしてみたが
たくさんの人たちは
あっちこっちの桜に夢中だし
草っ原にいる人たちも
座ってしゃべっていたり
寝転んでいたりして
裸足歩きのこちらを気にもしない
これはいいところを見つけたな
と思い
雨の後で湿ったりしていない時には
ときどき東御苑に来て
ど真ん中にある草っ原で裸足になろう
と思いついた
草の上をひさしぶりに裸足で歩いてみると
しばらくすると足の裏が
草の汁でみどり色に染まってくる
こんなことさえ
子供の頃以来忘れて
なんと抽象的に生きてきてしまった歳月であったか!
と反省させられる
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