気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
せっかくの夏というのに
都会で電車に乗っても
遠くの空の青を見つめているような
澄んだ
ぼんやりした
開け放った頭の人が
いまは少ない
首をスマホという板に落して
電子反応ばかり見つめて
「いま此処」でない世界にだけ
思いを込め
魂を飛ばして
毎瞬毎瞬を
取り逃がしていく
あそこには
よく鍛えられた腕の筋肉のような
入道雲も
ぐんぐん盛り上がっていく
というのに
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