いつのまにか
カツラのレディース・アートネイチャーの
CMのおばさんになってしまった森山良子だが
かつては
日本のジョーン・バエズというべきフォークソングの女王だった
聴く者に希望を抱かせるような明るい声と
歌っていく間に聞き手の心のなかに形成されていくイメージを
けっこうあからさまに
あっけらかんと
ポジティブなほうへと変容させていってしまう作詞のしかたは
どこかに暗さや悲しさを必ず含ませたがる
日本のフォークソングやポップスの中ではすこぶる異質で
そこに森山良子の特性があった
髪の薄くなった中高年女性向きのカツラ広告を
天才的なモノマネ芸人の清水ミチコとともに続ける姿勢には
森山良子ならではの
かつてのポジティブ路線の継続が
たしかにある
と見るべきかもしれない
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