ずっと使っている
フィリップスの電気カミソリの外刃が
ひょっとした拍子に外れてしまうようになり
組み直せば
しばらくは保つが
また外れてしまうことが増えてきた
外刃を替えるというより
ヘッド自体をまるごと替えなければならない時期が来たようだが
替え刃などの値段がけっこう高い
本体ごと買い換えてしまったほうが得かもしれない
とはいえ
本体のモーターに問題はないので
丸ごと買い換えるというのはもったいない感じだし
はやりの言葉をつかえば「エコ」ではない
けれども
こんな小さなところで
「エコ」であることを許さない古い大量消費の資本主義精神が
実生活のなかでは
けっこう邪魔してくることが多い
いま使っている機種と類似の
もっと古い電気カミソリを押入れから探し出してきて
充電し直して使ってみたりもする
この古いほうも
やはり
外刃の付いているヘッドの部分が
分解してしまうようになってしまったのだが
いざという時には
数回ほどなら急場に間に合ってくれる程度には動く
どうせ使うのならばと
外刃や内刃を取り外して
重曹を溶かした水に浸けて
こびりついたままだった汚れを浮かして
ブラシで磨いてみたりもした
13年前だか
14年前だか
シェービングフォームや石鹸の泡をつけて髭を剃るのをやめ
フィリップスの電気カミソリに替えた
肌が弱いのに髭が濃いので
髭剃りにはむかしから苦労し続けた
電気カミソリをいくつか使ったが
かならず肌に傷がつき
一箇所どころか
ひどい時には顔のあちこちに血が滲む
夏の急いでいる時の髭剃りなど地獄で
傷ついたところから出る血に
小さく千切ったティシュを貼って出血を止めながら
外出のための服に着替えたりする
もう血が止まっただろうと思ってティシュを剥がすと
瘡蓋をむりに剥がしたようになって
また出血することもあった
そうなると
ティシュを小さく千切ったのをまた付けて
外に出て歩きはじめることもあった
電気カミソリよりも
まだふつうのカミソリのほうが
うまく剃れば
被害は少ないので
ながいこと
シェービングフォームを使いながら
ふつうのカミソリで剃っていた
ある時
フィリップスの回転型の電気カミソリが
とても穏やかで肌を傷めない
という記事を読み
ためしに買ってみることにした
人によってはフィリップスでは刃の回転が弱すぎると感じられ
剃るのに長時間かかるし
とてもではないが深剃りはできないし…
などなど
という批判もあったが
深剃りをもとめて肌を傷つけるよりも
ある程度剃り残すぐらいの考え方でよいと思い
フィリップスで剃りはじめた
結果的には
これまで経験したことのないような
ほとんど肌に傷のできない剃り心地となり
以来ずっとフィリップスの電気カミソリを使ってきている
ブラウンを中心とする高速横振動型のほうが
切れ味はいいし
剃り時間もはやくていいのだが
肌の弱い人には強すぎて
剃っているうちに血が染み始めてくる
フィリップスの回転刃は
肌を極力傷つけない発想で
ひじょうに弱い内刃の回転を維持しながら
肌に外刃の表面を押しつけて何度も何度も擦って剃っていく
ちゃんと剃るには10分から15分はかかる
刃の回転が弱くても
時間がかかっても
肌を傷つけるよりは絶対にいい
もう髭剃りのたびに血だらけになるのはごめんだ
という選択をした人だけが使うのが
フィリップスの電気カミソリだろうと思う
壊れはじめた現在使用中のものと
古いものとの
ふたつの髭剃りがあり
さらに
本当に急場しのぎのために買ってある
日立の横振動型の髭剃りもあるので
(じぶんには振動が強すぎて
切れすぎるものの
製品としてはなかなかいい)
とりあえず三つの機械があることはあるのだが
気持ちよく剃れるものが欠けることにはなるので
フィリップスの新しいものを
やはり
もうひとつ
買うことにしようかと
いろいろ
調べてみている
ずいぶん高価なものも出ていて
しかも刃を替える時のことを考えて
替え刃の値段を調べると8000円以上もしたりする
将来的にはずいぶん値が張ることになるなあ
と決めあぐねているうち
フィリップスのもっと安い値段の機種も見つかった
もともと
じぶんが使ってきたのは
これらのたぐいの安い機種だったので
それらのうちから選べばいいだろうかと
少しずつ選択が進んできている
現代ではネット上で
商品を買った客たちが書き込んだコメントも読めるようになってい
その中に面白いものがあった
フィリップスのごくごく安い機種を買った客が書き込んだものだが
むかし髭剃りのたびに肌が傷ついて困っていた時
先輩がフィリップスを勧めてくれて
それ以来ずっとフィリップスに救われてきている
というものだ
その先輩が言ったアドバイスが
みごと
ポイントを衝いている
高い機種じゃなくて
安い機種を選ぶんだよ
フィリップスの場合は刃の回転が弱い安い機種がいいんだ
刃の回転が弱いから肌に傷がつきづらい
そこがいいんだ
フィリップスの長所が発揮されるのは
刃の回転の弱い安い機種を使ってこそなんだよ
数年使ううちに
肌の若さが維持されていることにかならず気づく
強い振動で髭を剃る高級機種を使っている連中の肌は
大小の傷で痛めつけられ続けて
どんどん肌は老いていく
フィリップスの回転の弱い刃の安い機種を使うべきなんだよ
朝剃ったのに午後や夕方に伸びてくるようなら
午後にまた剃ればいいんだ
そのぐらいの余裕や身だしなみへの配慮を保って生きろ
ということでもあるのさ
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