2023年12月22日金曜日

冬至とユール・ログとブッシュ・ド・ノエル

 

 

 

12月22日

冬至

 

いつのまにか

冬至

 

一年のうち

日の長さがもっとも短い日

 

もっとも

太陽の力が弱まる日

 

もっとも

死に近い日

とも

考えられるそうな

 

(子どもの頃も

そう思ったことは

ない

クリスマスをひかえて

なんとなく

うきうきしてくる日の

ひとつだった

寒さが募るのに

クリスマスが近づくと

なんとなく

暖かい気分に

なるのだった)

 

翌日からは

すこしずつでも

日が長くなっていきはじめる

と思えば

気分は

なんだか

もう

春めいてくる

 

カボチャを食べる

とか

柚子湯に入る

とか

「ん」のつくものを食べる

とか

(にんじん、きんかん、かんてん、うどん……)

冬至粥を食べる

とか

いろいろ

行事っぽいことはあるらしいが

育った家は

こういうことに馴染みの薄い

家庭だった

 

(だいたい

カボチャも

ニンジンも

いつも

食べているのだったし…)

 

北欧では

ユール(Yule)という祭りが

冬至にはあるらしい

 

豊穣神フレイや

死の神オーディンに

牡の豚を生贄として捧げ

その後でそれを食べ

ビールを飲むんだそうな

 
ユールの頃には

日中でも太陽が昇らない

「極夜」という現象が起こるらしい

ユール・ログという木の幹を燃やして

太陽の復活を待つ儀式をするそうだが

冬至というものに合った

いかにも似つかわしい祭りだと

感じる

 

フランスのクリスマスの定番の

ブッシュ・ド・ノエルというチョコレートケーキは

北欧のユール・ログが入ったものだ

とも言うが

ノルマン人はセーヌ川も遡って

ヨーロッパに来襲したのを思い出せば

なるほど

そんなこともあるかもしれない

と思う







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