気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
苔からいつも多く学びながらわたしはイラクサ
動かぬものを神と呼んで
われわれは出発しないことをなんども確認し続ける
砂丘は要らないが見果てぬ砂原は要る
どこまでも高低差なく広がっている砂原
苔など生えるわけもないから昔の気まぐれに手に入れた苔を
霊的眼球の中に思い描いてみるばかり
そうして赤や黄やコバルトブルーのない環境の中で
ただのドーナツの類に過ぎない死を
X線のように通過していく
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