2024年5月5日日曜日

『ゴジラ-1.0』+ロシアSF映画+伊福部昭+アメリカ内部崩壊

 

 

 

何も変えるな。すべてを変えるために。

ロベール・ブレッソン

 

 

 

 

『ゴジラ-1.0』がカンヌの賞をとった

とか言われたので

(…え、だいたい、カンヌ国際映画祭は5月だけれども、まだだろう?)

連休特別無料かなにかで

Amazon primeで無料でやっていたので見たら

とんでもない駄作で驚かされたが

カンヌ云々ってウソだろう?と調べ直したら

なぁんだ

第96回アカデミー賞のほうの「視覚効果賞」受賞だそうで

やっぱりね

とちょっと腑に落ちた

 

とはいえ

あんな下手くそな「視覚効果」の連続で賞がとれるというんだから

アメリカの映画賞もどうかしている

もっと凄いのがいくらでもあるじゃないか?

 

制作費がわずか15億円という低予算で

あれだけの怪獣映画を

今ふうに作ったところが評価されたのかもしれないが

映画ならなんでもかんでも飲み込む雑食主義のわたくしには

『ゴジラ-1.0の視覚効果はぜんぜん大したことないと見えてしまう

ロシア映画の『アンチグラビティ』(2020)とか

https://www.youtube.com/watch?v=qHxwQXJv7XQ

『アトラクション 制圧』(2017)とかのほうが

https://www.youtube.com/watch?v=YpE1CgDXFOQ

桁違いに「視覚効果」は高いし

そこまでいかなくても『魔界探偵ゴーゴリ』シリーズなどだって

なかなかの「視覚効果」

https://www.youtube.com/watch?v=d_qv7-JCuOE

おっと、ロシア憎しで欧米枢軸国側がいきり立っている時に

もはや他の国が太刀打ちできないほど「視覚効果」で先進的な

ロシア映画ばかりを例にあげちゃ面倒なことになるかも知れないな

でも3年前の『スプートニク』(2021)なんかは

https://www.youtube.com/watch?v=8jqcp_sq9_E

かつての『エイリアン』系で「視覚効果」というほどのことはないけれど

新型コロナ・ワクチンという名の多様な毒物の混合を

人類に打ちまくる大実験キャンペーンが行なわれ

接種者の血管内のあちこちに成長型のヒドラがくまなく寄生し

どんどんと接種者を死に追いやっている現状では

寄生宇宙生物による人体乗っ取りのお話も

もはや絵空事ではない

見るんならなんといってもロシアSF映画ですよ、今

 

たぶん必死にロシア映画の「視覚効果」の優越を認めまいとして

『ゴジラ-1.0』への賞授与となったのだろうし

アメリカの最も親密なる同盟国

というか属国

というか単なるポチ

というかいつか潰ス用の食用ブタ

であるニッポンを愚弄しまくった例の『オッペンハイマー』についての

ほんのちょっとの慰撫のそぶり

と見ておくべきなのだろうけれども

まあ

それにしても『ゴジラ-1.0』はひどかった

あの型に嵌まった感情や考え方や振舞いのチープな寄せ集めぐあい

戦後の日本の世の中のあまりといえばあまりの描かれなさ

セリフのとんでもないつまらなさもさることながら

もう続けて見られなくなる瞬間のぞくぞくと押し寄せる

ストーリー運びの愚鈍さやそこかしこでの停滞ぶり

こんな映画に平気で15億円も使っちゃうんだァ

と驚かされっぱなしで

そこがまあ驚かされたし学ばされたところかしら?

 

音楽だけは

クライマックスのところで

かつての『ゴジラ』(1954)の伊福部昭作曲のものを使ってい

そこはよかったかも

伊福部昭の凄さを知らない人が多いのも困りものだが

独学で作曲家になった天才で

「札幌フィルハーモニック弦楽四重奏団」の結成者

パリの作曲賞アレクサンドル・チェレプニン賞で一位となり

彼の『日本狂詩曲』の楽譜はラヴェルやマリピエロも購入している

日本の民族性を取り入れた作曲が特徴で

それは『ゴジラ』のテーマ曲にも明瞭に聴き取れるが

伊福部家が老子を尊ぶ儒家でもあったので

老子をはじめ多くの中国古典に精通していたという

幼時より動物好きで鳥やヘビを好んで飼って育ったので

ゴジラを見た時は魅力を感じたというし

アンチ現代文明の思想を持っていた

日本の敗戦がテクノロジー技術の差によるものと考えていたため

現代人のテクノロジーが通用しないゴジラを痛快に感じていたそうだが

これはつまりゴジラの出現や暴れぐあいや人間の苦闘が

じつはそのまま戦後のテクノロジーを牽引するアメリカへの

根源的な批判にあたっているとゴジラを見ていたことを意味する

伊福部昭の視点から見れば『ゴジラ』は徹底した反米映画だったのだ

 

そういう『ゴジラ』の後を引くいろいろなゴジラ映画が受け

最新作の『ゴジラ-1.0』にまで

「視覚効果賞」を授与してしまうアメリカは

いわば自国に根源的な思想攻撃をしてくる敵を内部に抱え込んでしまって

どんどん進行する内部崩壊を露呈したと見てもいいはずなのだが

まあこういった見方のできる人間はそう多くはあるまい

白人プロテスタントの倫理によってかろうじてアメリカであり得た社会が

他人種の受け入れといわゆる「多様性」の拡張によって

どんどんと内部崩壊していっているさまは現在の絶好の見ものだが

ある政治社会を持続させる法則の重要な根本に無知なのは

数千年規模で歴史を見ればいくらも目に入ってくる

 

白人の感性や習慣や思想による支配が揺らぎ

いまや黒人やプエルトリカンやアジア人が大きな力を持ってきた上

イスラム系も大量に入り込んでいる以上は

ユダヤ系との正面衝突もどんどん過激化するほかないのだから

かつてのアメリカ合衆国はあらかじめ分解消滅したものといってよ

欧米枢軸国側はロシアとウクライナを対立させて

ウクライナばかりかロシアもわがものにしようとして

ナポレオンやヒトラーなみの愚行をしでかしたが

北アメリカ大陸でこれから起こることは

まさにロシアVS複数のウクライナという事態で

遅かれ早かれ複数のステートの乱立が発生するはずである

もちろんそれらの小ステートの数々に

ロシアや中国が介入していって

北アメリカ大陸は今の南アメリカのようになるだろう

もともと先住民のネイティヴ・アメリカンを

あれほど非情に追い出し虐殺して出来上がった

イスラエル型土地強奪国家だったのだから

借りは返さないといけない

 




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