2024年6月19日水曜日

透明のブルーの三角定規に細い糸をつけて垂らすと

 

 

 

長い短さの駅の端から

透明のブルーの三角定規に細い糸をつけて垂らすと

ぼくはあした

天国から

ずいぶんゆっくりと降りてくる

 

波打ち際の天ぷらが

ぱりぱり

香ばしい薄さで

もう盛りの夏が若い肌して

ついと

近寄ってきている

 

なにか

おいしいのを夏至までに

きっと作るから!

ノンアルコール・バーテンダーのH君が

気勢を上げていたが

ブーゲンビリアの咲き乱れる

荒れ壁の

わきの椅子に座って

ずいぶん照りつける今日の

この午後

ぼくはやっぱり

いつものようにモヒートを作ってもらって

飲んでいる

 




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