気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
長い短さの駅の端から
透明のブルーの三角定規に細い糸をつけて垂らすと
ぼくはあした
天国から
ずいぶんゆっくりと降りてくる
波打ち際の天ぷらが
ぱりぱり
香ばしい薄さで
もう盛りの夏が若い肌して
ついと
近寄ってきている
なにか
おいしいのを夏至までに
きっと作るから!
と
ノンアルコール・バーテンダーのH君が
気勢を上げていたが
ブーゲンビリアの咲き乱れる
荒れ壁の
わきの椅子に座って
ずいぶん照りつける今日の
この午後
ぼくはやっぱり
いつものようにモヒートを作ってもらって
飲んでいる
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