気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
そしてまだ
希望のほうへ行くのか
枯れ草
一茎さえも
手なぐさみにもぎ取ったりせずに
ひとり
立って歩く海となって
おまえこそもっとも深いのに
どこか外に深みという解決を求めて
老いてしまった
古い恋人から昔もらった
サンダルを
ぼろ紙のように底も擦り切れているのに
まだ突っ掛けて
結局
だれひとり見たこともない花
希望のほうへ
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