2024年9月27日金曜日

映画を意識の中に見る

   

 

 

夜に入ってからの買い物

 

そこから

歩いて帰ってくる時

 

賑やかな料亭のようなところのシーンがある映画を

見ている

自分を見ている

感覚があった

 

料亭では

あちこちの部屋で

大小の宴会が催されていて

歌ったりはしゃいだりする声が

方々で上がっている

 

廊下に出て

酔った頭を少し冷そうとでもするのか

庭に向いて柱に寄りかかって

ボーッと立っていたりする人たちもいる

 

そんな光景を

少し上のほうから撮っている

 

実際には映画を見てもいないのに

意識の中にこのように映画が見えていることがあり

さらには

大きなモニターのある部屋を暗くして

ひとり

それを見ている自分が

意識されたりもする

 

夜の買い物から

歩いて帰ってくる時に

いまの自分となんの関わりもない昔の

たぶん明治や大正の頃の料亭の様子を撮った映画を意識の中に見

それを見ている(昭和後期頃か平成中期頃の)自分を意識し

ああ、このことは

死んだらきっと思い出すだろうな

生きているというのはこんな状況のことだった

と思い返すだろうな

 

そう

痛切に感じた

 

 




0 件のコメント:

コメントを投稿