2024年11月19日火曜日

夢のわたし不信論

 

 


その夢には驚かされた

 

どこかリゾート地のような

のんびりしたところで

ランチの時間かなにかのようである

 

ちょっと乙女チックな

白いほわほわしたテーブルに

子犬を乗っけて

じぶんの身なりを整えたりしている

 

どこかの婦人が

「まあ、かわいい子だこと」

などと言いながら

子犬を撫でて

「犬がお好きでしたのね?」

と聞いてきた

 

すると

夢のわたしは

「ええ、猫が好きではないものですから」

などと

答えているのだ

 

夢のわたしは

けっこういそがしく

夢から夢へ

瞬間移動したり

ある夢から急に抜け出て

その夢の外部者になったりもするので

「ええ、猫が好きではないものですから」

などと言ったそばから

おいおい待てよ!

むしろ猫こそ好きなはずで

子犬が大嫌いなはずじゃなかったか?

と問いつのるわたしがいて

まだ目覚めていないというのに

へんな夢を見ちゃったな

などとはやくも

夢のなかでごねている始末

 

目覚めてから

「ええ、猫が好きではないものですから」

なんて

夢のなかで言っていたぞ!

ありえないこと言っていたぞ!

と何度も反芻し

まったくどうかしている夢のわたしだ!

まったくもって

信じられない夢のわたしだ!

夢のわたし不信論に

一気に

傾いた次第

 

 


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