気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
太ったペン軸が
晩秋
森野きみ子を待ち伏せしている
ホワイトオムレツを
いっしょに
食べようという魂胆だ
ぼくは
超細びきの胡椒の壺を内ポケットに隠し持って
ペン軸のやつに
ぶっかけてやろうと
姿の消える天狗の隠れ蓑を羽織って
やつの真後ろに立っている
これ
実況中継
誰でもすごいくしゃみをして
数㎞か
吹っ飛んじゃうほどの
胡椒だからな
ペン軸のやつ
ガラパゴス諸島あたりまで
きっと
吹っ飛ぶぞ
ホワイトオムレツに
ぼくを呼んでくれなかった
ペン軸め
食い物のうらみは
こわいんだぞ
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