ちょっとでも
「自分」の外のなにかに
だれかに
頼ってきた者は
時間の経過がもたらす分解作用の
根源的な破壊力で
浜に積み上げた角砂糖の城のように
溶解していく
この溶解は
異常でもなく悲惨でもなく
なにか必要があって
きみが胃に流し込んだ錠剤が溶けていくのと
まったく同じだが
その時の錠剤の「自分」があげる悲鳴を
きみは聞くだろうか
「自分」の外のなにかや
だれかは
時間によって作られている
たえず変化させるのが時間のつとめなので
いまきみを支えている
外のなにかや
だれかは
明日にはない
もちろん
数年後にも
数十年後にも
ない