「やなことばっかり」
小津安二郎 『東京物語』(1953)
メラニア・トランプ自身が製作した
『メラニア』を
見たことがあった
https://www.youtube.com/watch?
大富豪の妻になったモデルが
ふたたび
大統領の妻になっていく時を追った
ドキュメンタリー映画で
もちろん
計算づくの
トランプ広告映画だが
それでも
ふだんは見られない大富豪の生活環境が
認知戦の現場とはいえ
ちょっとでも見られ
つまらなくはなかった
しかし
なんと哀れな!
と思いもし
がっかりもさせられた
あれだけの有名人にして
あれだけの大富豪にして
なんと
いかに豪華で大きく快適であろうとも
「家」の中に暮らし
「屋根」の下に多くの時間を過ごし
「壁」に囲まれて存在している
だけの
ことだった!
トランプ程度の富裕さや
権力では
「家」や「屋根」や「壁」と無縁に存在することはできず
ましてや
「存在」「生存」「ある」から外れることも
できないのが
ありありと見えた
「家」の中に暮らすことはさびしい
「屋根」の下に雨雪を避けることはわびしい
「壁」で風から守られることはむなしい
大富豪になっても
「家」や「屋根」や「壁」のしがらみに囚われているのならば
大富豪になる意味はまったくない
アメリカの爆撃によって
イラン南部の女子小学校で殺された
168人の児童たちなら
すでに
「存在」「生存」「ある」から外れることができた
この世の至福は
「存在」「生存」「ある」から外れることに尽きる
もっとも
やがて襲いかかる
人界の
因縁の
縁起の
津波の揺れ戻しで
きっと
「存在」「生存」「ある」から外れることができるだろう
メラニアも
トランプも
思い出される
小津安二郎の『東京物語』の
終わりに近い部分の
紀子のせりふ
「やなことばっかり」
https://www.youtube.com/watch?v=R65wTHVUCGk
https://www.youtube.com/watch?
https://www.youtube.com/watch?
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