2024年7月7日日曜日

現実世界はヴィシュヌ神の夢に過ぎない

 

 

 

インド独立運動の闘士だったシュリ・オーロビンド・ゴーシュ*が

たったひとりの放浪の導師に会った後

あらゆる政治闘争を捨てて

きわめつけの霊能力を備えた覚者の道に入ったことを

思い出す

 

政治犯として拘留されていた時

オーロビンドは

最高神ヴィシュヌが

囚人や看守や警官や刑務所の鉄格子や裁判官や弁護士や樹木など

多様なかたちで現われている

との体験を持った

ヒンドゥー教においては

現実世界はヴィシュヌ神の夢に過ぎない

とも言われる

 

これから来る

テロルの季節を控えて

政治の季節が盛りに向かいつつある

 

しかし

たとえば選挙に関わるすべての個人が

その瞬間から悪となることを霊視できない者たちが

はたして何処かへ行き着きうると

どんな確信を持って信じることができるのか?

 

あらゆる候補者は悪であり

候補者の主張や抱負の違いはそれを消さず

調整もしない

そしてあらゆる投票者も悪である

代議制そのものが巨大な底なしの悪の渦であり

それを霊視できれば

あまりの空しさのために近づくことはないだろう

 

政治は現象であり

この現象は

エゴに支配された心身たちが引き起こす

消化器内部での悪いガス発生に比べられる

エゴとは絶えざる分断運動であり

架空の分断で発生する一部の領域のみを優越化する運動である

ここからあらゆる人間活動が来るが

分断は不安定だけを呼ぶものであり

不安と恐怖と闘争と暴力と異質なものへの絶滅衝動を招来する

複数の個人を舞台に乗せる時

この一連の運動は政治と呼ばれ

時間軸を長く取って観察する場合には歴史と呼ばれる




*https://en.wikipedia.org/wiki/Sri_Aurobindo

 

 

 


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