気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
あのひとの言い方も
このひとの言い方も間違っているだろう やはり
ぼくは黙る
黙るが
言葉を使わないべきだと
言いたいのではない
どこかで拾ったまま
思いの作られる流れのなかにこびり付いている
ある種の言葉の並べ方を
使わないでおこうと思うだけだ
たとえば
言葉となにかの実感をくっつけてしまったり
言葉をどうでもいい論理の支配に
隷属させ続けたり
べつにかたい決意もなく
永遠に
などと劇化するわけでもなく
ほんのちょっと
いまだけ
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