2026年7月21日火曜日

ラクリモーサ(Lacrimosa)


 

 

涙のその日は
裁かれるべき罪ある人間が

灰の中からよみがえる日


その時には憐れんでください、神よ
慈しみ深き主イエスよ
彼らに安息を与えてください、アーメン

 

 

Lacrimosa dies illa,

qua resurget ex favilla

judicandus homo reus

 

Huic ergo parce Deus

pie Jesu Domine

Dona eis requiem. Amen

 

 

「ラクリモーサ(Lacrimosa)」では

このように歌われるが

はたして

「裁かれるべき罪ある人間が

灰の中からよみがえる日」が来るのだろうか


そんな日は来ずに

「涙の日」だけが

最後のひとりまで人類が消滅し切る

まで

続くだけなのではないか?

 

むしろ

よみがえりのなさ

こそが

真の救い

なのではないか?

 

あたかも

原子爆弾で焼かれ尽くして

肉体も精神も

おそらく霊も魂も

瞬時の完全消滅を遂げた

人びとこそが

人類史上の唯一の救われびとたちだった

ように

 

「ラクリモーサ(Lacrimosa)」は

グレゴリオ聖歌と異なる

中世に新たに作られたキリスト教聖歌の曲種のひとつ

「続唱」を意味する

セクエンツィア(Sequentia)の

18番目や19番目のスタンザだが

近代人の耳には

やはり

モーツアルトの『レクイエム』のそれが

いちばん親しい

 

演奏はもちろん

無数にあるが

雷鳴や雨音といっしょに録音された

「Lacrimosa, but you're sitting in a castle alone by the fireplace while it's raining #asmr」は

非常に魅力的なものに聴こえる

https://www.youtube.com/watch?v=tTQrSwZ4S84

 

テルミンで演奏された

「Mozart | Lacrimosa from Requiem in D minor | Theremin choir and piano」

にも

意想外の魅力がある

https://www.youtube.com/watch?v=JxY_KfQfoog&list=RDJxY_KfQfoog&start_radio=1

 

「Lacrimosa, but it's even more beautiful」

も

なかなか好ましい音の配置を

している

https://www.youtube.com/watch?v=mt6m63ylw-g&list=RDmt6m63ylw-g&start_radio=1

 

しかし

オーソドックスな演奏形態のものの中では

これは

個人的な好みによる

ということにはなろうが

Gregory Carreño が指揮した

ヴェネズエラのシモン・ボリバル交響楽団

(Orquesta Sinfónica Simón Bolívar de Venezuela)

の演奏を

最上と思っている

https://www.youtube.com/watch?v=sWHKNNJQBDo&list=RDsWHKNNJQBDo&start_radio=1




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