駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2011年5月22日日曜日
青から遠ざかって
生きるとはどういうことだろう
あそこには
わずかの食べものにも
ありつけない人たち
むこうには
手足ばかりか
脳も吹き飛ばされる人たち
そんな地球の今を
楽しむとか
味わうとか
深めるとか
がんばるとか
そういうことがいったい
どういうことなのか
わからない
よろこびを
ひとり占めするために
来た地球だったのか
他人を見聞きしないために
持った目や
耳だったのか
空は大きく
まっ青にもなるというのに
いったい
どこまで人間は
小さく
小さく
青から遠ざかって
いけば
済むのか
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