駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2012年2月23日木曜日
春のことばを
書くものが
自分の口調かというと
やはり
違うので
いやな気がする
書くたびに
見直すたびに
日本語に
従い続けているのさ
自由に振る舞ったことなど
一度もない
春がまた
そこまで来ている
寒さのなかに
春の香りがする
春のことばを
ちゃんと書いたこと
あるかしら
冷たく
匂い立つ
新鮮な
はじめての日本語で
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