遠いものが好きだった
遠いものが遠くあるということが
けれども
近いものの中で生き続けている。
身のまわりのものや
身近な人たちよりも近い
たとえば空気
たとえば自分の温度
たとえば自分の霊?
そんなものの中で
この被いはなんだろう
音がするのだ
静かにキーンとして
繭のようにわたしを包んでいる
いつもいっしょだった
この繭
この中で
どこまで時の旅を
続けるわたしだろう
繭を破り
飛び立つということも
いつか
あるのだろうか
わたしそのもののようだった
からだ
こころ
人生のいろいろ
そんなものを
すっかり
置き去りにして
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