駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2012年8月28日火曜日
八月句 (四)
八月十六日
枝豆を茹でる匂ひの満ちる路地
茄子焼きにオリーブ油かけるのも旨し
夏葱を刻めば刻み過ぎる宵
ゆかり作るべく赤紫蘇の山搾る
玉蜀黍旨さうに焼く屋台店
苔青し人にも世にも交じらはず
波のごとき無限旋律油蝉
いわし雲美しく高く空はあり
陸続と湧く政治屋よ油蝉
カンナ燃ゆこれからは秋と冬のみと
猫じやらし友と呼ぶべきもの絶えて
五山送り火
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