駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2013年3月9日土曜日
それこそ一瞬たりとも忘れないような
死なれるということは
やはり
一様ではない
めったに思い出さなくなる
死者もいる
四六時中
それこそ一瞬たりとも忘れないような
こちらの心の
内壁に焼きつき
それを通してしか
ものが見られないような
死者もいる
そんな死者を
心に持たない人たちには
なにを言っても
しかたがない
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